提供: Japanese Scratch-Wiki
背景(はいけい、英: Backdrop、Scratch 1.4まではBackground)は、ステージに設定できる1つずつの画像である。Scratch付属の背景ライブラリーには背景のサンプルがいくつも用意されている。背景を変えれば、ステージの見た目が好きなように変えられる。
ステージにはいつも最低1個背景が存在する。背景の名前はプロジェクト内で重複できない。背景の名前は空文字列が設定できる。
背景の大きさは、ステージと同じ最大480x360ピクセルで、これ以上大きくしても表示されない。
ブロック
Scratch 3.0には、次の5つの背景に関連するブロックが存在する:
- 背景を () にする (見た目)
- 背景を () にして待つ (見た目、ステージのみに表示)
- 次の背景にする (見た目)
- 背景の () (見た目)
- 背景が () になったとき (イベント)
追加方法
背景は、コスチュームと同じ方法で追加できる。追加するときは、ステージを選択すると表示される背景タブをクリックし、バーの上のボタンを押す。
- Scratchキャット ボタン、虫眼鏡ボタン: 背景ライブラリーを開いて背景を選択する。
- ペイントブラシボタン: 空の背景を生成する。
- サプライズ: 背景ライブラリーからランダムに選択する。
- アップロードボタン: コンピューターやタブレットに保存された画像を取り込む。
2021年5月14日までは、背景を直接カメラを用いて撮影する機能が存在したが、この機能は削除された[1]。
イベント
背景の変更は、メッセージのように利用することもできる。背景が変更されたとき、 背景が () になったときというハットブロックにイベントが送られるからだ。背景は背景を () にするや背景を () にして待つを使えばどのスプライトからでも変更可能である。背景を () にして待つ (ブロック)を使えば、背景が () になったときの処理がすべて終わるまで、スクリプトの実行を待機できる。
経緯
Scratch 2.0以前には、背景に関するイベントブロックは存在しなかった。開発の一時期において、背景が「シーン」と呼ばれていたこともある。
Scratch 2.0登場以前、多くのScratcherが背景の変更とメッセージを組み合わせて使用していた。おもにこれが原因で、メッセージ機能がScratch本体にブロックとして組み込まれた。
Scratch 2.0には、当初、背景をスクロールするブロックが導入される予定があったが、これはリリース前に削除された。ユーザーの中には、このブロックの復活を望む声もある。
技術的な詳細
背景は、技術的にはステージというスプライトが保有するコスチュームである。そのため、背景は通常のコスチュームと同様に扱うことができる。